栃木市千塚町宮地区には、自然が生み出す特別なスケート場「宮スケートセンター」があります。
毎年冬になると、田んぼに流れる湧き水が凍り、天然のスケートリンクが姿を現します。
オープンは土日祝日のみで、2025年は1月に7回、2月に5回の計12回開催されました。
施設のスケート場では味わえない魅力を体験をするため、「宮スケートセンター」に行ってきました。
目の前に広がる自然が生み出すスケートリンク
栃木ICから車で約5分のところにある栃木市千塚町宮地区。
IC方面から宮の橋を渡ると看板が現れます。その案内に従って永野川沿いの道を進むと、開けた場所にたどり着きます。

そこに車を停め、少し小高い丘のようになった場所へと続く階段を上ります。

すると、目の前に一面の氷が広がる天然のスケート場が現れます。



スケートリンクになっているところは、もともとは田んぼで、そこに流れる湧き水が凍ることで、天然のスケートリンクが生まれるそうです。
日によって氷の状態が変わるため、暖かい日は氷が溶けてしまうこともあるとのことでした。
まさに自然が作り出す光景で、自然の変化を肌で感じられます。
スケート靴を履かなくても楽しめる!みんなが気軽に楽しめる工夫
スケート靴は有料で貸し出していますが、スケート靴を履かなくても滑ることができるのが、このスケート場を気軽に楽しめるポイントです。
そして何より、自然が作り出したスケート場ならではの開放感があります。手すりなどの設備はありませんが、みんなが楽しめる工夫が施されています。


その一つが「椅子」です。
一人で滑るのがまだ難しい子どもは、椅子を支えにして押しながら滑ることができます。

もう一つは「木馬」です。
小さい子どもはその木馬にのり、保護者や兄弟に押してもらいながらスケートを楽しむことができます。
実際に私たちも木馬を使って滑ってみましたが、安定感があり、のっている方も押している方も楽しく滑ることができました。


この可愛らしい木馬は、地元の方の手作りで、色は子どもたちが塗ったそうです。
日光にあったスケート場の木馬を参考にしてあるとのことでした。
スケート靴を履かなくても滑れる工夫があったり、椅子や木馬を使って滑れたりと、誰でも気軽に楽しめるスケート場となっています。
また、安全のためにヘルメット等を持参するのもおすすめです。
世代を超えて愛されるスケート場
私が訪れた日は、オープンから30分も経たないうちにすでに100人ほどが訪れ、その日だけで約450人もの人々がスケートを楽しんだそうです。
期間限定の開催ということもあり、多くの人がこの貴重な機会を逃すまいと訪れた様子がうかがえました。
このスケート場の歴史は古く、80歳を超える方から「子どもの頃はよく滑っていた」というお話を聞きました。
ご家庭によっては、四世代にわたって利用しているところもあるのではないでしょうか。
学校から帰るなりランドセルを放り投げ、「スケート行ってくる!」と飛び出していき、遅くまで夢中で滑っていたというそんなエピソードも耳にしました。
また、休憩所として使われている場所では、昔はうどんやそばなどの食事が提供されており、滑る合間に食べることができたそうです。
当時の子どもたちは、マイシューズとうどん代を握りしめてここを訪れ、友達と笑い合いながら温かい一杯を楽しんだことでしょう。
そのひとときは、冬の特別な思い出として心に刻まれているに違いありません。

さらに、このスケート場は地域の学校とも深く関わっています。
近隣の小中学校では、授業の一環としてスケート場を利用しているそうです。
自然を感じながら滑るスケートは、ただの授業ではなく、冬ならではの特別な学びの場となり、貴重な経験として子どもたちの記憶に残っていくことでしょう。
次の冬は、天然スケートリンクで特別な体験を!
栃木市千塚町宮地区にある「宮スケートセンター」は、自然が生み出した天然のスケート場です。
かつては栃木県内にもいくつかの天然スケート場がありましたが、時代の流れとともに姿を消してしまいました。
そんな中で、今も残り続けるこのスケート場は、昔ながらのスケートの楽しさを味わえる貴重な場所となっています。
冬の寒さが作り出す氷のリンクは、その日ごとに異なる表情を見せ、まさに自然とともに楽しむスケートが体験できます。
スケート靴を履かなくても滑ることができたり、子どもたちのためのかわいらしい木馬が用意されていたりと、誰でも気軽に楽しめるのも魅力のひとつです。
また、この場所は何世代にもわたって親しまれ、地域の学校の授業にも活用されるなど、まさに地域に根付いた場所です。
限られた冬の期間にしか味わえない、ここでしかできない特別なスケート体験。
貴重な天然のスケートリンクで、冬の美しさと楽しさを存分に感じてみませんか?
気になる方は、ぜひ次の冬に訪れてみてください!
宮スケートセンター
住所:栃木県栃木市千塚町1098
アクセス:東北道 栃木ICから佐野藤岡方面約5分
東武宇都宮線・東武日光線「新栃木駅」から車で約15分
JR両毛線・東武宇都宮線・東武日光線「栃木駅」から車で約15分
TEL:0282−31−1792(栃木市役所地域政策課 吹上公民館係)
営業時間:10:00-15:00
開催日:冬季期間の土日祝のみの開催
駐車場:あり