栃木市の名店「いづるや」のそばと「満願寺」の散策!

今年は夏が長く、あっという間に秋が終わってしまいましたね。
そんなつかの間の秋に、秋そばを楽しんできました。今回は、栃木市の中心部より北西にある「いづるや」さんをご紹介します。

有名人も多数来店のいづるやさんへ

山奥のお店で、平日のお昼にもかかわらず広い駐車場に車がたくさん。
それだけでも人気のお店だとわかります。

ざるそばの大盛りを注文したところ、店員さんから「盆ざるそばの2合盛りですと、量が同じで20円安くお召し上がりいただけますよ」というご提案をいただきました。
ありがたい情報。
それならと、盆ざるそば2合をいただくことにしました。

「お待たせいたしました〜。」というかけ声とともにおいしそうなそばが到着。

できたてがそばのおいしい状態です。
割り箸を割ってさっそく一口いただきました。

歯ごたえのある麺がとってもおいしい。公式ホームページによると、盆ざるに盛られた香り高い蕎麦は、細いのにコシがあり、のどごしもなめらか。そんないづるやの蕎麦は、蕎麦粉八割、小麦粉二割、卵でつないだ「二八の金つなぎ」と呼ばれる逸品。とのこと。

2合じゃなくてもっとたくさん注文すればよかったかな・・・追加注文できる・・・でもこの後満願寺にも行きたいからなぁ・・・などと頭の中でぐるぐると考えごとをしている間に、あっという間に完食してしまいました。

2合盛、880円をPayPayにてお支払いしました。
近いうちに次回もと心に決めて、次の目的地へ・・・お店の玄関の戸を開けました。

お店を出て道路を挟んだ場所が気になりました。なんだろうあれ?
近くで見てみることにしました。

看板を見ると「この松まきを使い おそばをゆでています いづるや」と書かれています。
あの歯ごたえのあるおそばを作るために、松のまきが使われていたとは!
美しい自然とともに、やさしい味として、脳内の記憶にのこっていきます。

おいしいおそばに満足し、次の目的地である「満願寺」へ向かいました。

紅葉の美しい満願寺へ

いづるやさんから車をさらに山奥へ走らせること約3分。
いくつかのそば屋さんを通り過ぎました。どのお店の駐車場も車が停まっており、人気店なのだということがうかがえました。おいしいお店同士で切磋琢磨している地域なのでしょう。

出流(いづる)山満願寺に到着しました。
うつくしい紅葉がお出迎え。
私が訪れたときは紅葉のシーズンのためか、こちらも平日にもかかわらず何人かの参拝者とすれちがいました。

さらに歩みをすすめると、出流川の流れに沿って、境内への道が続いています。
この先にどんな景色があるのだろうと、わくわくします。

本堂へ向かう前に手水にて身を清めます。
絶え間なくきれいな水が流れています。

満願寺の境内が見えてきました。この時期は紅葉が見頃をむかえていました。

栃木県栃木市出流町にある「坂東三十三観音第十七番札所 真言宗智山派 出流山満願寺」は、護摩祈祷、交通安全祈願、永代供養、阿字観(座禅)、滝行が行えるパワースポットです。(公式ホームページより)

奥の院へ参拝

本堂から進むと、奥の院の参拝ルートを発見しました。かなりの斜面で、案内板を見ると「健脚の方のみ」という条件が掲げられていました。
健脚に自信はありませんでしたが、入山料300円をお支払いして進むことにいたしました。がんばって登頂します。

平日の午後、雲ひとつない快晴。

・・・とはいえ、山奥に少しでも入ればそこは冬を再確認させる肌寒さ。心細くも斜面を一歩一歩すすめていくと、ところどころに参拝者を励ます言葉が書かれた看板がありました。

特に印象に残ったものがこちらでした。
「場違いと おもわず 進もう 真実一路」
この言葉が胸に刺さり、自信を持って歩みを進めることができました。

大悲の滝に到着

大悲の滝に到着しました。なんだかかっこいい場所!
ここで滝行をすることができるようです。要予約。

高さは約8メートル。最近は僧侶の修行だけでなく、一般の希望者や企業研修で取り入れる方も増えてきているそうです。滝を見ていたら、私も滝行に興味がわいてきてしまいました。

大悲の滝から見上げると、奥の院が見えてきました。いまさらですが、おそばは2合でちょうど良かったなとこのとき思いました。

奥之院は高さ四米余りで、天平の住古、下野の国司、若田氏高卿の奥方が、子宝に恵まれなかったのを嘆かれて、この奥之院に籠り折念して授かった一子が後の勝道上人です。上人は当山を開山されるとともに、彼の日光山の開祖と仰がれる大徳で、この因縁から、奥之院の十一面観世音は子授け、子育ての観音として信仰されています。(公式ホームページより)

斜面を歩くこと20分、鍾乳洞へ!

階段をのぼり、いよいよ鍾乳洞へ。人が来るとライトアップされるとのことで、真っ暗な鍾乳洞を眺めること10秒程度。この待ち時間、ちょっとだけこわかったです。

ライトアップ!おぉーすごい。霊験あらたかな鍾乳洞。こんなにステキな景色を独り占めしてしまってよいのかしらと思いつつ、ゆっくりと拝見しました。

ご挨拶をして、下山します。

山道のお地蔵様のお顔を拝見すると、とてもかわいらしい笑顔が印象的でした。かつての台風で被害を受け、斜面はかなりきつく、参道の足元もあまり良いとはいえないのですが、不思議と楽に歩みを進めることができました。

勝道上人の誕生を喜んでいらっしゃるような、厳しい自然の中にも、祝福に包まれたパワースポットであることを肌で感じます。

お昼12時過ぎにおそばをいただき、ゆっくりと満願寺でお参りして、午後2時前には参拝することができました。

初詣など、近くにいらした際はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

いづるや・満願寺

元祖手打そば いづるや

住所:栃木県栃木市出流町141
アクセス:JR両毛線「栃木駅」より車で約30分
電話:0282-31-0638
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜日定休、第3火曜日

出流山満願寺

住所:栃木県栃木市出流町288
アクセス:JR両毛線「栃木駅」より車で約35分
電話:0282-31-1717

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。