創建1300年!広大な敷地に歴史深い神聖な空気があふれる「間々田八幡宮(ままだはちまんぐう)」

栃木県小山市間々田に鎮座する神社「間々田八幡宮」は、敷地面積約2万坪、その一部は「間々田八幡公園」として、解放されており市民の憩いの場にもなっています。今回は、創建1300年を誇る歴史深い「間々田八幡宮」の魅力をご紹介していきます。

駐車場に到着すると1番に出迎えてくれる「無事かえるの像」

駐車場の隣でお出迎えしてくれるのは「無事かえるの像」。

出先で病に倒れた間々田村の名士が、間々田八幡宮に思いを巡らせ「生きて帰りたい!」と強く願った結果、病を克服し帰郷することができた、という逸話から感謝の想いを後世に残すために建立されたのだそう。

以来「病気から健康にかえる」「旅行先から無事にかえる」と多くの人たちがカエルの像をなでながら、願掛けをおこなってきました。
絵馬を奉納すれば、カエルの像が共に本殿へむかって願いや祈りを捧げてくれます。

鯉やカモも暮らす「間々田八幡池」

「無事かえるの像」の向かいには大きな池がありました。池には鯉やカモがのんびりと泳いでいます。社務所の前で餌を購入することができるので、親子で楽しむのもおすすめ。子どもたちが、鯉やカモへ餌をあげている様子を、大人は傘の下でくつろぎながら見守る……そんな、ほのぼのくつろぎ時間を過ごすことができるでしょう。

数多くのおみくじが並ぶ社務所

「鯉とカモのエサ」と書かれたガチャガチャの隣には、数種類のおみくじが並びます。個性豊かなおみくじを前に、まるでおみくじを選ぶところから運試しがはじまっている感覚になり、わくわくしながらも「どのおみくじをひこうかな……?」と大変悩んでしまいました。

映画の撮影にも使われた名物「間々田八幡宮の土俵」

本殿へと続く階段の手前を左に進むと、間々田八幡宮の見どころの1つ、立派な「土俵」が現れました。映画「シコふんじゃった」(1992年)や「テルマエ・ロマエⅡ」(2014年)などのロケ地としても知られています。

こちらの土俵では、毎年秋の例大祭において「奉納子供相撲退会」がおこなわれ、小学生力士たちの白熱した取り組みを観戦することができるんだそう。

手水舎と本殿へつづく階段

本殿へ続く階段の前にある手水舎。「手水のつかいかた」と書かれた手順書の絵がなんともレトロでかわいらしい。季節によっては、紫陽花の花やみかんが浮いていることもあるんだそう。

階段をのぼって本殿へと進みます。毎年初詣のシーズンには、茅の輪(ちのわ)が設置され、5〜6軒ほどの出店が設置されにぎわいをみせています。

階段をあがると本殿がありました。
江戸時代、享和年間に1度火事で焼失し、その後約50年後の嘉永4年(1851年)に再建されたのが現在の本殿。社殿の内外には、当時日光東照宮の改修を手がけた職人たちの見事な彫刻の数々が。ぜひ、目を凝らして見学してみてください。ため息が出るほど見事な職人技に酔いしれることができるでしょう。

樹齢約250年の「夫婦杉」

本殿の右側には樹齢250年の「夫婦杉」がありました。2本の杉の木が同じ根を共有し、真っすぐと空へとのびる姿が大変美しく、縁結びや夫婦和合のために参拝される方が多く訪れているようです。
2本の杉の木の間におかれた桝へむかって1回で小銭を投げ入れることができれば、独身者は良縁に恵まれ、パートナーがいる方はさらに2人の絆が深まると言われています。

私たち夫婦も2年前にはじめて参拝した日に小銭投げに挑戦してみましたが、2人とも見事に失敗!それでも、いまのところ夫婦円満に過ごすことができているので夫婦杉へ赴くだけでも、ステキなご縁を引き寄せ育てていくことはできるのではないのかなと、日々ご利益を感じています。

広大な敷地内にある市民憩いの場「間々田八幡公園」

夫婦杉の奥の道は、豊かな自然溢れる「間々田八幡公園」へと続きます。
間々田八幡宮では境内の2万坪にも及ぶ敷地の一部を「間々田八幡公園」として市民へ開放しているんだそう。

どこか懐かしい雰囲気の残る遊具たち。「ジャングルジム」や「ブランコ」などもありました。「間々田八幡公園」は子どもたちものびのびと遊ぶことができる市民の憩いの場になっています。

現在「間々田八幡宮」は整備工事がおこなわれており、令和5年3月中には終了見込みとなっています。間々田八幡宮は桜の名所でもあるため、整備された広場で桜を眺めることができる日を大変待ち遠しく感じます。

最後に「間々田八幡宮」へのアクセスについてご紹介。
公式ホームページでは、「国道4号線から、間々田4丁目交差点を曲がって、鳥居をくぐって真っすぐ進む」ように案内されていました。こちらの道順でももちろん目的地へ到着することができます。

しかし、実際に進んでみると、角に灯篭が設置され道幅が狭くなっている場所もあり、対向車とのすれ違いが難しく感じる場面がありました。そのため、運転に慣れていない方は、間々田交差点を曲がり1本脇の道から向かうことをおすすめします。

こちらの道を進んだ場合、途中で間々田八幡宮の敷地へ続くのかな……?と思われる橋がみえてきます。しかし、実はこちらは行き止まり!間々田八幡公園や間々田中学校の南門へと繋がる道になっているので、間違えないようにご注意ください。

しっかり確認すれば、橋の横に「間々田八幡公園」の看板が設置され、間々田八幡宮へは左へ進むことがわかるでしょう。

左へ進むと、二股へわかれるので右へ進むと敷地内の公園や社務所の脇を通って駐車場へ到着することができます。ちなみに、左へ進むと二の鳥居があり、その先にある砂利敷の第2駐車場にも10台程度駐車が可能となっています。

第1駐車場には30台ほどが駐車できるスペースがありました。基本的には一方通行になるので、出車の際は奥の道へと出ていきます。他の車とすれ違うことなく車の出し入れができるのは安心ですね。

今回写真を通して「間々田八幡宮」のすべてをお伝えすることはできませんでした。「間々田八幡宮」はそれだけ見どころいっぱいの由緒ある神社となっています。

5月5日に開催される国の重要無形民俗文化財に指定された「間々田のじゃがまいた」という蛇まつりや、「とちぎのふるさと田園風景百選」に選定された神社周辺の景観など、「間々田八幡宮」は大変魅力あふれる神聖な場所。

もし栃木県小山に赴く機会があれば、ぜひ1度お立ち寄りいただきご自身で神聖な空気を体感してみてくださいね。

間々田八幡宮(ままだはちまんぐう)
住所:栃木県小山市間々田2330
アクセス:JR東北本線、湘南新宿ライン間々田駅より徒歩約30分
駐車場:30台ほど ※第2駐車場もあり(10台ほど)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。