巴波川の古民家で味わう和の甘味!栃木市「舟見茶家 憩い所斉」

栃木市の景観を語る上でかかせないのが、歴史を感じる「蔵の街」と、おだやかに流れる「巴波川」。
その二つの景観を味わいながら、絶品の甘味を堪能できる店があります。

そんな贅沢な店の名前は「舟見茶家 憩い所斉」です。

川沿いに佇む歴史ある古民家茶屋

明治時代から続いている古民家をそのまま休み処としている舟見茶屋の外観。

木造の造りを眺めているだけでも、なぜか懐かしさやぬくもりを感じるような気がします。蔵の街というロケーションにもとても調和していますね。

店の前には、見所である蔵の数々と、おだやかな巴波川が流れています。

蔵の一つ一つにこれまで培ってきた栃木の歴史が詰め込まれていて、その歩みをずっと巴波川が見守ってきたのでしょうね。

日頃何かと時間に追われがちですが、悠久の歴史に触れると心が落ち着くようです。

対岸には歴史を伝える資料館などもあり、栃木の歴史をさらに知りたいという方にとってはたまらない場所ですね。今度時間があればぜひ訪れたいなと思う場所です。

川の近くには、鯉のエサもおいてありました。巴波川には数多くの鯉が生息してるといわれています。エサに集まる鯉を眺められるのも巴波川の魅力ですね。

あらためて、店舗前に注目してみます。

かわいらしい黒板などにさまざまなメニューがかかれています。メニューを見ているだけで、どれを頼もうか悩んでしまいそうな魅力的なラインナップですね。

冬には温かいおしるこやすいとん、夏には甘くて冷たいソフトクリームなど、いつ訪れても楽しめそうです。

店内にも歴史がいっぱい

舟見茶屋に入店しました。

一歩足を踏み入れると、令和という時代から明治にタイムスリップしたように錯覚してしまいそうです。今はほとんど見かけない柱時計なども、懐かしさに拍車をかけます。

他にも、時代を感じさせられるものはたくさんあります。ネットやテレビでみたことがあるものも多く、実物でこのように貴重なものが見られるのはそれだけでくる価値がある場所だといえますね。

販売されている小物もセンス溢れるものが多く、このような雰囲気が好きな人は一日いてもあきないでしょう。

魅力的な甘味の数々

店内の雰囲気を存分に堪能したので、甘味を選ぶことにしました。

古民家と和の甘味、これだけでお店の魅力としては十分です。しかし舟見茶屋はそれだけにとどまらず、洋の甘味や食事メニューなども充実しており、幅広いニーズに対応できるメニューになっています。

これだけのラインナップであればこその贅沢な悩みといえば、何を頼んでいいかわからないということでしょう。

実際私も、何を頼んでいいかさんざん迷った口です。

迷った結果、頼んだのは抹茶とわらびもちのセットです。

普段家ではコーヒーや紅茶を飲み、たまに緑茶飲む程度の私にとって、抹茶はあまり身近なものではありませんでした。

私の中の抹茶のイメージは「少し苦い」というものでした。わらびもちの甘さで抹茶の苦さを中和させるセットなのかと想像しながら、まず抹茶を一口。

表現として正しいかはわかりませんが、一口飲んで感じたのは「優しい」でした。苦みなどはなく、ほのかな甘みが口の中に広がります。それもお菓子のような甘ったるさではなく、本当に優しいという表現がぴったりの甘さ。一口飲んだだけで、抹茶への偏見がきれいに消えました。

蜜をかけたわらびもちは「上品な」という形容詞がつく甘さで、これは甘味が苦手という人でもきっとおいしいと感じる味でしょう。しょっちゅう甘いお菓子などを食べている私にとってもこの上品な甘さは新鮮で、一口一口大事に食しました。

ふと外に目を向けると、店内からもしっかり巴波川を眺めることができました。かつては水運で栄えたとされる巴波川。当時の景色が目に映るようで、抹茶の味がさらに味わい深いものになりました。

忙しい日々を送っているとつい忘れてしまう余裕。そんな時はゆったり流れる川を眺めながら、一杯の抹茶で心を落ち着けてみてはいかがでしょうか?

舟見茶家 憩い所斉
住所:栃木県栃木市湊町11-15
アクセス:JR両毛線、東武日光線、東武宇都宮線「栃木駅」から徒歩約10分
営業時間:10:30-16:15
TEL:0282-22-4073
定休日:月曜

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。