結城駅から徒歩10分。懐かしい味わい「秋葉糀味噌醸造」へ

今回訪れたのは、結城駅近くの見世蔵通りにある「秋葉糀味噌醸造」です。
結城の歴史を語る上で絶対に欠かせないこの場所。筆者が訪れたのは平日にも関わらず、たくさんのお客さんが訪れていました。

伝統を守り続けた長い歴史が作り出す、どこか懐かしい味わい。今も昔も地元の人たちの食卓を彩り続け、多くの観光客を虜にしてきました。

結城市が誇る秋葉糀味噌醸造。体感したことのない味噌の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか?

レトロな店内で昔へタイムスリップ

「つむぎみそ」と書かれた白いのれんをくぐり中に入ると、優しそうな女性の従業員さんが出迎えてくれました。どこか懐かしさを感じるレトロな店内の雰囲気は、まるで昔にタイムスリップしたようです。

冬しか食べられない!冬季限定の「あまみそ」

冷蔵庫の中には、秋葉糀味噌醸造自慢の商品が所せましと並んでいます。従業員さんがひとつひとつていねいに商品の説明をしてくださいました。

定番のつむぎ味噌に加え、冬季は「あまみそ」という限定商品がとても人気だそうですよ!塩分が通常の味噌の半分で傷みやすいため、夏は越せないそうです。まさに冬しか食べられない貴重な味噌。

従業員さんによると、野菜をたっぷり加えたお味噌汁やお鍋、味噌煮込みうどんがおすすめの食べ方だそうです。

一番人気は「繁盛なす」

味噌以外にも、ご飯のお供にピッタリな商品が並んでいました。特に人気なのが、秋葉糀味噌醸造の看板商品でもある「繁盛なす」です!

ピリリと辛い金山寺味噌に、茄子を漬け込んだこちらの商品。
甘辛い味は、ご飯のお供にもお酒のアテにもピッタリ!リピーターも多く、筆者がお話を伺っている間にも何人かのお客さんが商品を手に取っていました。

地元の人たちに愛されてきたお店

秋葉糀味噌醸造は、1832年(天保3年)に始まりました。
江戸時代から蔵に住む、数千種類の菌を活用し作られた味噌は、今も地元の人たちに親しまれています。

この見世蔵は、大正13年(1924年)に建てられたもので、国の大切な文化財にも指定されています。
お話を伺っている最中、ふと店の外を見るとスケッチブック片手に建物を描いている観光客の姿が…。やはりこのお店は、結城の歴史や文化を感じられる貴重な場所なのだと再確認しました。

おいしさの秘密とは

秋葉味噌のおいしさは、徹底したこだわりの材料にあります。地元でとれる上質な大豆とお米を使い、結城の自然が育んだ地下水を使って作られているのです。
この地下水のおかげで、まろやかで深い味わいの秋葉味噌ができるのでしょう。

さらに、味噌を作るときには伝統的な木桶を使い、化学的な添加物などは入れません。昔から変わらない手法で、ていねいに味噌を作り続けています。じっくりと時間をかけて発酵させることで、濃厚な旨味と香りが生まれるのです。

いろいろな楽しみ方で!オンライン購入や味噌づくり教室も

秋葉味噌は、味噌汁だけでなくいろいろな料理でも楽しめます。
例えば、味噌焼きおにぎり!炭火で焼いたおにぎりに秋葉味噌をたっぷり塗ったもの。外は香ばしい味噌の香りで、中はふんわりしていてとてもおいしい!また、秋葉味噌を使った豚肉の炒め物も、ご飯が進むおかずとして評判です。

また、秋葉糀味噌醸造では毎年11月から3月に北関東を中心に(東京都・埼玉県一部含む)出張味噌作り教室を開いています。この教室は毎年とても好評のようなので、早めのお申し込みをおすすめします。

商品は店舗購入だけでなく、オンラインでも買うことができます。
いつもの料理をもうワンランクあげて、本格的な味にしたい人にぴったりの商品です!筆者も購入して食べてみましたが、一度食べると、そのおいしさに夢中になる人が多いのも納得の味でした。


結城市が誇る秋葉糀味噌醸造。伝統の味をしっかりと継承し、長い歴史を持つ特別な味噌です。厳選された材料とていねいな作り方で生まれるこの味噌は、地元の家庭料理には欠かせない存在です。
結城市を訪れた際には、ぜひ秋葉糀味噌醸造に足を運んで、伝統の味をぜひご家庭でも召し上がってみてくださいね。

秋葉糀味噌醸造株式会社
住所:茨城県結城市結城174
アクセス:JR水戸線「結城駅」から徒歩約10分
電話番号:0296-32-3923
営業時間:8:30-18:30
定休日:日曜日
ホームページ:https://www.tsumugi-miso.co.jp/index.html
※Webショップのみ、土日は定休日となります。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。