今回ご紹介するのは、カレーハウス「SHERPA(セルパ) RESTAURANT&BAR」(以下、セルパ)というお店です。
東武日光線の新大平下駅南側の踏切のすぐそばにあります。
カレー好きの知人からこちらを紹介してもらいました。
店名の「セルパ」ですが、英語表記は「SHERPA」なので、「シェルパ」のことではないかと思われます。
ヒマラヤ登山をする際に、荷物運びや案内人として務める方々のことです。
とくにエベレスト登頂には欠かせない存在であり、ネパールを象徴する言葉です。
推測ですが、店名はそこからきているのではないかと思いました。
好奇心をくすぐる外観
セルパは2階建ての建物で、1階には「サンライズハラルフード」というアジア食品店があり、2階がレストラン「セルパ」になっています。
建物自体は年季の入った印象です。外観からはレストランという感じはしませんが、逆にこの雰囲気が、なぜか?好奇心を駆り立てます。
セルパを教えてくれたカレー好きの方々も、この雰囲気に惹かれたと言っていました(笑)。
レストランは2階ですので、少し急な階段をあがっていきます。
はじめて来られる方は、ちょいと躊躇してしまうかもしれません。
しかし、一歩踏み出せばそこには新たな世界があります(笑)。
看板にはインドカレーと書いてありますが、入口にはネパールの国旗が掲げてあるのでネパールレストランでしょうか。
お店周辺は、1階の食料品店で買い物をするネパールの方々でにぎわっています。
レストランは買い物がてらに寄るというパターンが多く、店内は日本とは思えないほどネパールの世界観があふれています。
食堂のようなあたたかい雰囲気の店内
店内は、チベット仏教圏でみられる「タルチョ」と呼ばれる5色の旗で彩られております。
まるで海外を彷彿させるような雰囲気です。
セルパの客層は圧倒的にネパール人が多く、一種のコミュニティとなっておりにぎやかです。
週末は大勢のネパール人が集い、夜遅くまで酒盛りをして盛り上がっています。
一見の日本人にはアウェイ感満載で、独特な雰囲気にのまれそうですが、ここのネパールの方々は皆フレンドリーで、日本語で話しかけてくれることもあり楽しいですよ。
またセルパは東武日光線沿いなので、すぐ近くの踏切の音や通過する列車の振動がリアルに伝わってきます。
店内からは通り過ぎる列車も眺めることもできて、風情があってなかなか楽しいです。
セルパのメニューは?
セルパは看板に「インドカレー」を掲げているので、巷によくあるインドカレー屋さんと同じように、ナンとカレーのセットがあります。
ナン&カレーのセットはドリンクもついて、大抵が1000円以下とリーズナブルですね。
インドカレー屋さんのオーソドックスなタンドリーチキンやサモサもあります。
ネパールレストランなので、チョウミンやモモなどのネパール料理のメニューも豊富です。
ネパールの主食は米なので、ネパール定食と呼ばれている「ダルバート」が、ソウルフードです。
日本でいえば「ご飯と味噌汁」といったところでしょう。
そのせいか、ここに来るとシェフからも「ダルバード」をおすすめされます。
特に、メニューに記載のある「Bセット」推しのようです。
セルパのカレーを実食してみた
「セルパ」のシェフイチ押しのスペシャルセットである「ダルバート」のBセットを紹介します。
Bセットの内容ですが、ダル(豆のカレー風スープ)とライス、チキンカレーとタルカリ
(スパイス味付けの野菜)、ほうれん草炒め、パパド(インド風クラッカー)、チリソースといったところです。
ライスはインディカ米とジャポニカ米のミックスです。
ダルとタルカリはあっさりとしていて、チキンカレーは骨ごとブツ切りのチキンがゴロゴロと入っています。やや辛めです。
これらをライスに少しづつ混ぜながら、自分なりの好みの味で食べていきます。
ごちゃごちゃに混ぜるので、見た目はよくありません(笑)
全体的にかなりボリュームがあって、しかもライスとダルはお代わりもできます。
それでいて、なんと600円です!かなり、お得なスペシャルセットです。
ダルバートはカレーとライスのセットなので、日本風のカレーとよく似ています。日本人の口にはよく合うと思います。
次に、ネパール料理でもポピュラーなメニューの「モモ」を紹介します。
いわゆる「ネパール餃子」です。
見た目は中華料理の小籠包に似ていますが、皮はやや厚めでずっしりとした食べ応えがあります。
付け合わせのソースは、山椒の効いた辛いソースでしたが、これがたまらなくあとをひいて、クセになりそうです。
セルパでは、この2つが看板メニューになっているようです。
知り合いのカレー好きの方々も、このメニューを絶賛していました。
ふと、ネパール人の方々が食べているダルバートが気になりました。
大盛のライスにダルとタルカリと小さなチキンとシンプルな感じがします。
メニューに記載された日本人向けのダルバートとは違って、いかにも現地仕様であって、実においしそうです。
お客さん自ら厨房に入って、ライスをよそってテーブルへ運ぶセルフスタイルです。テーブルの大鍋から思い思いの量のダルを大盛ライスにかけながら、もりもり食べています。
いかにもアジアっぽい自由なスタイルが、うらやましく感じてしまいます(笑)。
いつかこの現地仕様のダルバートを堪能してみたいです。
「セルパ」はアジア感満載の自由な雰囲気のお店
セルパは、いわゆる「インネパ系」と言われるカレー屋ですがネパール色が濃いです。
レストランというより、ローカルな食堂という雰囲気ですね。
この店の店主は、ネパール帽子(トピ)を被ったおじさんがシェフとウェイターを兼ねており、基本はワンオペ対応のようです。
見た感じでは日本人っぽい容姿をしており、どこか飄々とした雰囲気があります。
日本語での意思の疎通は問題ありません。
私はこの店に何度か足を運んでいますが、オーソドックスなナン&カレーのセットを食べたことがありません。
メニューにもしっかりと記載されてあるのにも関わらず、オーダーをしても「ナンはできません」と言われてしまいます。
スペシャルセットもBセット以外は、「もう終わりました」と言われます。
なので、必然的にBセットになってしまいます(笑)。
その理由は、シェフが多忙なのか?常に常駐しているわけではなく留守がちです。
代わりにシェフの身内と思われる方々が、調理を代行しているからではないかと推測します。
なので、私はこの店に来たらメニューは一切見ずに「今日は何ができますか?」と聞いてオーダーしますが、ほぼBセットになりますね(笑)。
また、客層はネパール人の方が圧倒的に多くナンのセットを注文する人がほぼいません。
日本人の方もナン&カレーでなくダルバートをすすめられてオーダーしています。
なので、この店はダルバート推しです。
セルパはかなり自由な雰囲気のお店です。
しかし、機会があったらナン&カレーのセットも試したいと思っています。
メニューは、ほぼ1000円以内でリーズナブルに楽しめて、お持ち帰りも可能です。
ぶどう団地で有名な栃木市大平町富田のふれあい通り沿い、東武日光線の新大平下駅からすぐそばのところにあります。
大平町へお越しの際は、アジアのローカル感満載のカレー屋さんで食事をされてみてはいかがでしょうか。
SHERPA RESTAURANT&BAR
住所:栃木県栃木市大平町富田434-2 2F
アクセス:東武日光線「新大平下駅」より徒歩約1分
電話番号:0282-80-9085
営業時間:11:00~15:00、17:00~23:00
駐車場:2台