2022年1月14日に、小山駅のホームにあった駅そば店「きそば」が閉店。
駅そば好きの方の中でもかなり評判がよい店で、とても惜しまれながらの閉店でした。
私もよく小山駅から東京方面にでかける際に利用していたので、とても残念に思っていました。
しかしその名店の味を、今自宅でも食べられるとしたら?
今回は、きそばを運営していた中沢製麺さんの直売所「中沢製麺 麺の直売所」に伺いました。
かつての味との再会は無事できるのでしょうか?
工場直結の麺の直売所
中沢製麺 麺の直売所は、東武日光線の新栃木駅より徒歩で行ける距離にあります。そして、駐車場も完備されているので交通手段には困りません。
中沢製麺さんは個人への販売の他、各種卸売りなどにも対応していて、幅広くおいしい麺を届けています。
伺ったのは12月の年越し間近の時期。年越し蕎麦需要もかなり多いでしょうね。
創業昭和29年と書かれた看板。歴史ある味です。
さっそく店内に入っていきたいと思います。
蕎麦だけじゃない さまざまな麺がお出迎え
どんな蕎麦があるのかなと入ってみると、そこでお出迎えしてくれたのは蕎麦だけではありませんでした。
定番の蕎麦はもちろん、中華麺、焼きそば麺、うどん。
家庭でよく食べられる麺という麺がいきなりお出迎えです。
蕎麦を目的に買いに来た人にとって、これだけのおいしそうな麺の数々を見たら何を買ったらいいのかわからなくなってしまうかもしれません。うれしい誤算ですね。
販売しているのは麺だけではありません。
おやつ麺や麺の具材、スープやパスタソースなども取り揃えられています。
普段いろいろなスープなどを見かけますが、麺の直売所だからこその品揃えも目立ちます。たまには変わったものを食べたいなという時、通販でもいろいろ買えますが、やはり手軽に店で買えるのはうれしいです。
棚の上部に目を移すと、丼が目に入ってきました。
その丼のうちの一つは、かつて駅そばの店で使われていたオリジナルの丼。
食事をするなら器もこだわりたいところ。この丼を使えばいつでも駅そばの気分を味わえますね。
ラーメンの丼も本格的で、こちらも気になります。
変わり種は他にも 底が見えない直売所
店内にはまだまだ見所がたくさんあります。
これでもかという位のスープの素が目の前に広がります。
一人分だけ欲しいという方にはとてもありがたい販売形式ですし、なにより家で作るには難しいスープが手軽に手に入るのがうれしいですね。
最初の麺売り場とは別のケースに目を移すと、また違った麺のラインナップが。なかなか普段お目にかかれない麺もあると、どのような味と食感なのか気になりますね。
麺のお供として最適な餃子の皮もあります。
こちらのケースには、さまざまな具材やガパオソースなどの変わり種も。ここに来れば、あらゆる麺料理には困らないだろうという位のラインナップです。
店内のメニュー表には、裏メニューとかかれたものまで。
これだけの商品が目の前にだされたら、本当に何を買っていいのかわからない。
思わず全部試してみたくなりますよね。
それ以上に、一口に麺といってもこれだけ奥が深いのだということを強く感じました。普段大体ラーメンか蕎麦、うどんといったものしか食していませんが、もっともっと麺類の奥深さを知りたいと思いました。
家でも店でも食べられる 名店の味
数多くの麺がありとても迷いましたが、今回はやはりかつての名店の味と再会したいという思いの下、蕎麦一式を購入しました。
食べてみると、やはりこの天ぷらと蕎麦の食感、つゆの味。かつてよく出かける際にお世話になった思い出がよみがえります。おいしいのももちろんなのですが、冬の寒いホームで身体を温めてくれた蕎麦に感謝するあの日々が目に浮かびます。
そしてこのきそばですが、駅で食べることはもうできなくなりましたが、現在「おやまのきそば」という店が小山市、足利市、宇都宮市にあり、そこで食すことも可能となっています。そちらもご興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
中沢製麺 麺の直売所
住所:栃木県栃木市平柳町1-34-13
アクセス:東武日光線「新栃木駅」から徒歩10分
営業時間:11:00-18:00
TEL:0282-25-7155
定休日:水曜