小山市羽川にある、通称「大沼」。ランニングやお散歩を楽しむ地元の方に愛されています。大きな池と季節の植物、水鳥(みずどり)のコラボレーションはまさに癒しの場所です。今回は自然豊かな憩いの場所、大沼親水公園をご紹介します。
大沼とはため池100選に選ばれた場所
大沼は「農林水産省・ため池百選」に選ばれた小山市で最も大きなため池です。ため池の周囲は1.4㎞あります。四季折々のゆったりとした景色を楽しむことができます。元々は、大正時代に築かれた場所で、農業用水として利用されていたようです。
訪れたのは春4月上旬
今回大沼を訪れたのは、4月上旬。桜の季節です。ピンク色の桜と緑のコントラストが素晴らしい季節ですね。しかし、すでに散り始めていました。もう少し早いと満開だったようです。それでも、とてもきれいな自然の景色を楽しむことができました。
入り口から入って正面の風景がこちらです。このまま右折すると、歩くコースがあります。
水をきれいに保つための作業・干し上げ
大沼に訪れたら、とてもびっくりしました。令和5年4月中旬まで「干しあげ」ということで、ため池の水が全くありませんでした。とてもレアなタイミングです。「かいぼり」とも呼ばれ、水の品質などを維持していくための方法だそうです。水を抜き、土を乾かす作業です。池の底を空気にさらして微生物による分解を促進し、水質を浄化するそうです。本来は農業目的のために行われてきた作業。近年は水質保持のために行うことが多いようですね。
干し上げの看板はこちらです。
水が抜かれた大沼の底の土です。乾燥して割れているのが、よくわかります。とても貴重な景色です。水をきれいに保つための大切な作業を見守りましょう。解除は令和5年4月中旬予定だそうです。
大沼では沢山の水鳥をみることができる
ため池の近くでは、たくさんの水鳥を見ることができます。中でも近年は、白鳥を見ることができるようです。白鳥が飛来する時期にはこまめに、大沼に足を運びましょう。次の飛来時期が楽しみですね!
大沼付近で見られるの水鳥の種類。白鳥にも種類があります。日本に飛来する白鳥は主に3種類。オオハクチョウ、コハクチョウ、コブハクチョウ。遠方から見分けるのは困難です。違いは、くちばしの面積。コブハクチョウは、その名の通り「コブ」があるので一番見分けがつきやすい白鳥です。見かけた際は、よく観察してみてください。
以前は、釣りを楽しむ方もみられましたが、現在は水鳥や自然保護のため禁止となっています。大沼での釣りはご遠慮ください。
池の隅の方には少し水がありました。そして、水鳥の多い公園ですので、犬の散歩も禁止です。残念ですが、散歩はお控えください。
桜もきれいですが、たんぽぽの黄色もかわいいですね。たくさん咲いていました。
池のまわりを歩くと池にかかる橋や休憩場所もあります
池の周りを歩くと、素晴らしい風景が続きます。少し歩いた先に橋がかかっています。本来なら池には水があります。水がない上にかかる橋の姿も貴重です。お弁当を持参して、豊かな自然を楽しみながら食べるご飯も抜群においしいですよ!
池の上にかかる橋、屋根がある休憩のベンチ
公園内は、たくさんの生き物や植物を見ることができます。まさに心と体をリフレッシュさせる場所です。そして1.4kmという距離、公園内の広さ、この2つがちょうど良いのです。時間はないけど、少しリフレッシュしたい!自然を楽しみたい!そんな方には大沼がおすすめです。ぜひ足を運んでくださいね!
道もきれいに整備されていますので、安心してウォーキングやランニングができます。季節の移り変わりを気軽に楽しめる大沼は魅力いっぱいです。
大沼親水公園
住所:栃木県小山市大字羽川756
アクセス:JR宇都宮線小山駅から車で15~20分又は小金井駅から車で10 分程度
路線バス:小山市のコミュニティバス「おーバス」羽川線利用、桑農協前で下車、徒歩5分。
近隣:羽川小学校
駐車場:有
※トイレ、手洗い場あり