結城駅から車で5分。隠れ家的な蕎麦専門店「愉庵」

訪れたのは、隠れ家的な雰囲気が魅力の蕎麦専門店「愉庵」。

地元では知る人ぞ知る名店で、常連客や家族連れで賑わうお店です。
枯山水の庭園を眺めながらいただくのは、香り高く風味豊かな十割そば。
今回は愉庵の人気メニュー、絶品天せいろを「限定の田舎そば」でいただきました!

満席でも穏やかな空気が流れる、落ち着いた店内

暖簾をくぐり店内に入ると、日頃の喧騒を遠ざける穏やかな空間が広がります。
自然素材をふんだんに使ったインテリアのセンスもステキです。

開店の時間が近づくと、続々と人が並び始めお店はすぐに満席に!
愉庵の人気の程がうかがえますね。
掲示物や専門書に目を通しているうちに、すぐに名前が呼ばれました。

手際よく案内された店内には、天然木の一枚板を使用したテーブルが置かれています。
筆者は手入れされた枯山水が見えるカウンターに通されました。
お一人様でも、ゆったりと過ごせる席がうれしかったです。

美しい枯山水を眺めながら優雅なひととき

温かいほうじ茶を飲みながら、まずはほっと一息。
小瓶に入れられた蕎麦の実と枯山水の庭園を眺めたら、さっそく手書きのおしながきを開きます。

こちらではお酒に合わせた蕎麦前も人気の一品。
特に自家製の出汁巻き卵が好評で、必ず注文するという人も多いとか。

風味と食感の違いが楽しめる、「田舎そば」と「せいろそば」

前々日に石臼で挽き、丁寧に作りあげる絶品の蕎麦は「田舎そば(限定)」と「せいろそば」の二種類が用意されています。
どちらも人気とあって迷ってしまいますよね…。

そんな人には「追加そば」がおすすめです!
愉庵では、大盛りではなく「追加そば」という形で提供されるため、風味や食感の違いを楽しむために、両方を注文する人が多いようです。

どちらも人気!「鴨せいろ」と「天せいろ」

どちらも愉庵で大人気のメニューです。
本音を言えば「両方食べたい!」ところですが…。
今回はサクサクの天ぷらが自慢の「天せいろ(1950円)」を注文しました。
鴨の旨みがたっぷりと評判の「鴨せいろ(1950円)」も、やはり気になりますが、隣の人の天ぷらがあまりにおいしそうで(笑)。

まず最初に運ばれてきたのは天ぷらです。
店員さんから「海老は殻を剥いて食べられます」との説明がありました。こういうの、ちょっとうれしいですよね。
すべての素材に手をかけ、丁寧に扱っていることが伝わってきます。
天ぷらはカラリと揚がっていて、本当においしそう!

プリッとした海老と季節の野菜が盛られた天ぷらは、食べ応えもあります。
衣はサクッと軽く、素材の味を存分に楽しめます。とくに舞茸が絶品でした。
殻を剥いて食べる海老の頭も濃厚でおいしい…!

口の中で広がる、上品な蕎麦の香りとなめらかなのどごし

続いて運ばれてきたのは田舎そば。
田舎そばというと、特に茨城では極太の蕎麦をイメージしがちですが、愉庵の田舎そばは細打ち。見た目にも洗練されており、ふわっと香る上品な香りが特徴です。

のどごしも抜群で、そのなめらかな感触が心地よく、蕎麦の風味もしっかりと感じられます。もちろん、サクサクの天ぷらと相性もばっちり。
これは確かに、追加そばをお願いしたくなるおいしさです!

味わい深く、ほんのり甘めのそばつゆは、出汁がしっかりと効いています。
蕎麦の風味を一層引き立ててくれて、本当においしい。

トロリとした白濁のそば湯も濃厚で、最後までしっかり楽しめます。
もちろん、全て飲み干しました!

地元の人たちに愛され続ける「愉庵」で心も体も満たされる時間を

ひとつひとつの料理に店主の丁寧な仕事が随所に感じられ、蕎麦好きにはたまらないお店、愉庵。
価格もリーズナブルなのに、満足度が非常に高いのも大きな魅力。
丁寧なサービスと細やかな気配りは心に響きました。

心地よい店内で、美しい庭園を眺めながらの食事は、まさにほっとするひとときです。
こだわりの手打ちそばを味わいに、ぜひ愉庵に足を運んでみてはいかがでしょうか?

蕎麦専門店 愉庵(ゆあん)
住所:茨城県結城市結城11471-1
電話番号:0296-47-3426
アクセス:JR「結城駅」より車で約5分、徒歩約23分
営業時間:11:30-15:00
定休日:月曜日、火曜日 ※祝日営業
駐車場:あり(8台)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。