超濃厚煮干ラーメンは県内随一!栃木市の「めんや天夢」

栃木市沼和田町には、ニボラー(煮干しラーメンオタク)界隈で注目の超濃厚煮干しラーメンのお店があります。

それが栃木駅から徒歩約5分の場所にある「めんや天夢」。

ここでは、濃厚系から淡麗系まで幅広い味わいを自在に使い分けるカリスマ店主の技を余すことなく堪能できます。

煮干しラーメン好きならぜひとも訪問すべき名店「めんや天夢」をご紹介します!

栃木県の煮干しラーメンを牽引するお店

めんや天夢は2014年10月6日にオープン。
煮干し好きの店主が作る煮干し愛に満ちたラーメンが味わえると、瞬く間に話題となりました。
オープン当初から平日の昼営業のみにも関わらず、たくさんのお客が訪れるほど。

その後、お店は軌道にのるも、順風満帆とはいきませんでした。店主の入院や洪水による浸水被害など……数々の困難をのり越え、2025年で12年目。

名実ともに、栃木県を代表する煮干しラーメンの名店になりました。

この日は、平日昼間にも関わらず行列がずらり。県外から訪れる常連客もいるというのだから、その人気は本物です。

ちなみに、煮干しラーメンは青森県津軽地方が発祥とされています。
漁業が盛んな土地柄ゆえ、煮干しは昔から身近な存在。味噌汁などの日常の汁物にも当たり前のように使われてきたことが、煮干しラーメン文化へとつながったと言われています。

店内はカウンター席のみシンプルスタイル

客席はカウンター席が9席のみ。背後にセルフの給水機やティッシュが設置され、無駄のない動線が確保されています。

ラーメンにカスタマイズ・替え玉・和え玉が楽しい

めんや天夢の魅力は豊富なカスタマイズ性と「もうちょっと食べたい」を満たしてくれるメニューにもあります。

トッピングで注目すべきはは煮干しのブースト「にぼブー」、そしてスープがドロドロになり、煮干し感と塩分がアップする「煮干し愛」。
これらを加えることにより、濃い煮干しが好きな人向けの唯一無二な味わいになります。ただし、初心者の人は加減に気を付けてくださいね。

ご飯ものがない代わりに、替え玉や和え玉(味付けされた替え玉)といったサブメニューも豊富です。

いろいろあってわからない?安心してください、解説がありますよ。

食後の所作についても説明が掲示されているので安心です。

煮干らーめん【ヤバニボ】山椒を実食!

今回券売機で購入したのは「煮干らーめん【ヤバニボ】山椒」。

スープの色が特徴的ですね。

“ヤバニボ”という名前は、ひと口すすった瞬間に思わずこぼれた「ヤバい」という言葉がそのまま由来になったもの。煮干しスープ100%の、本気度MAXな一杯です。

追加で「煮干し愛」「にぼブー」「ちゃーしゅー」をトッピングしました。

ハートの形のものが「煮干し愛」。丼の奥側のスープがひときわ黒いエリア(全体の約1/4)が「にぼブー」です。

その他は別皿で提供されました。いろいろ追加するとビジュアルが彩り豊かになる反面、食べづらさが気になるため、地味に助かります。

口に含むと煮干しの香りがブワッと広がり、口の中を支配します。濃厚なコクと旨みが広がり、なんとも言えない幸福感に包まれました。
他とは明らかに違う黒さの「にぼブー」は、香味油によって豊かな香りが際立ち、コクも旨みも濃厚。まさしくマニアの領域と言えるほどの強い煮干し感があります。

跳ね返るような弾力とコシのある低加水の細麺。すするたびに煮干しの香りと旨みが広がり、箸が止まりません。

うずらの味玉はやや半熟の仕上がりで、キレのある味わい。さっぱりと食べられます。

見た目はハート、中身はゴリゴリの「煮干し愛」をスープに溶かして食べてみましょう。

スープというよりペーストに近い口当たり。極濃な煮干しの旨みとキレのある塩味が際立ち、ビター感も増して完全に別次元の味わいに変化しました。

麺をリフトするとスープが一気に持ってかれるほどの絡み加減がたまりません。

ズルズルという重量感とともに、クセの強い煮干し感が口いっぱいに広がります。山椒のしびれる刺激もアクセントになり、後味をすっきりとさせてくれました。

「ちゃーしゅー」は超大判。低温で調理されていて、なめらかな口当たりの至高の一品です。噛むほどに広がるジューシーな肉汁はクセがなくおいしい。

スープを絡めて食べると肉の旨みが引き立ちます。

スプラウトを絡めればすっきりと食欲も復活。玉ねぎのさっぱりとしたアクセントもいい仕事をしています。

悪魔的においしい和え玉

さて、ラーメンを食べ終わったものの、もうちょっと食べたい欲が……。替え玉にするか和え玉にするべきか悩んだ末、「悪魔の和え玉」をチョイスしました。

細麺に刻み玉ねぎ、サイコロちゃーしゅー、味付き背脂がトッピングされたもの。

追加で山椒(しびれ)、さらに提供寸前に聞かれる「ニンニク入れますか」の合図で「あり」とコールしました。

ちなみに和え玉は通常、混ぜて食べたりスープに浸したりして味わうものですが、こちらに限ってはそのまま食べるのが推奨されています。

よく混ぜ合わせて食べると、まず感じるのはコク深く甘みのある背油。

そこにニンニクの刺激的な風味が重なって、まさに至高のひと口です。山椒のしびれ感が口の中を刺激し続け、もっと食べさせろと心に訴えかけてきます。

和え玉はメインを注文しないと食べられないので、ぜひ一緒に味わってくださいね。

超濃厚な煮干ラーメンから淡麗系まで展開する、めんや天夢。マニアから煮干し初心者ユーザーまできっと楽しめるはずです。

めんや天夢
住所:栃木県栃木市沼和田町11-20
アクセス:JR両毛線・東武各線「栃木駅」から徒歩約5分
営業時間:11:30-14:30
     17:30-20:30(火・水・土曜日のみ)
※夜営業はSNSで告知
定休日:木曜日・金曜日
駐車場:約30台

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。