歴史を超えて愛され続ける小さな神社「乙女八幡宮(おとめはちまんぐう)」

JR間々田駅から徒歩10分。国道4号線の歩道橋が目印の乙女交差点から南に進むと佛光寺の向かい側に「乙女八幡宮」の参道がのびています。

小山市指定文化財「乙女八幡宮鳥居」

参道を進むと、石造りの存在感のある大きな鳥居がお出迎え。こちらの鳥居は小山市指定文化財にも登録されているそうです。

鳥居の隣に、詳細を記した看板を発見。この看板によると、「乙女八幡宮」の鳥居は小山市内で5番目に古いもので1703年鎌倉時代に造られ建立されたんだそう。建立された位置を保ちながらも、目立った損傷もなく佇んでいるそうで近世前期の貴重な鳥居として、小山市指定文化財として登録されているんですね。鎌倉時代から変わらずここにあるという事実に大変驚いてしまいました。

また、施主として銘文に刻まれた名前には、乙女村以外にも下舘大町(茨城県)や栃木町の商人の名前もあり、当時から乙女河岸で活動する人々を中心に広範囲にわたり崇敬されていたことがうかがえます。長い時間をかけてたくさんの人たちから愛されてきた神社なんですね。

小さい神社ですが駐車スペースもしっかり完備

鳥居をくぐりさらに進むと、木々が茂ったあたりにまた鳥居が現れます。鳥居の右側には白線で区切られた駐車スペースも完備されていますね。大きい車を駐車するには難しそうですが、軽自動車であれば駐車可能です。実際に元旦に伺った際には、軽自動車やコンパクトカーが4台ほど駐車されていました。

地域密着の神社だからこそ!初詣のおもてなし

さらに奥へと歩を進めると本堂がみえてきます。
社務所はなく普段は無人の神社になりますが、元旦に伺った際には、神主さんが賽銭箱を挟んで参拝者と向かい合う形で、本堂を背に立っていました。

元旦の「乙女八幡宮」のおもてなしはとっても魅力的でした。
初詣にきた参拝客の2礼2拍手の間に神主さんが大麻(おおぬさ)という、棒に白い紙をふさふさとしつらえた神具を振って参拝者1人1人をお祓いをしてくれるのです。参拝が終わると、参拝者の1礼にあわせて神主さんも頭を下げます。印象的な光景で、新年早々大変すてきな気持ちになりました。

さらに参拝を終えた先では、参拝者にみかんのお土産を配るというおもてなしまで!地域密着の小さな神社だからこその心遣いが嬉しいですね。配布されたみかんは自宅へ持ち帰り家族と美味しくいただきました。

また「乙女八幡宮」では、10月に奉納子供相撲がおこなわれているんだとか。相撲の時期にもまた参拝に伺いたいです。

遊具も充実!「乙女八幡宮公園」

参拝を終えて、ちょっと気分転換!
乙女八幡宮のすぐ隣には「乙女八幡公園」がありました。
ブランコや砂場、ジャングルジムや鉄棒、うんてい、シーソーまで、一通りメジャーな遊具がそろう公園です。

「乙女八幡公園」は木々に囲まれ心地よい空気が広がっていました。夏場でも日差しを避けながら、めいっぱい遊ぶことができるでしょう。ちょっと高めなジャングルジムは、登りごたえも抜群です。

うんていもどこか懐かしい風合いです。真ん中部分が高くなっているなんて粋な設計になっています。長さもそこそこ、端から端まで渡り切るには相当な体力が必要でしょう。

鉄棒の高さも3段階。小学校高学年くらいまで楽しむことができそうです。

間々田地域の神社といえば2万坪の境内を誇る「間々田八幡宮」が有名ですが、「乙女八幡宮」も魅力がいっぱい。間々田地域にお越しの際は「間々田八幡宮」とあわせてぜひ「乙女八幡宮」にも足を運んでみてください。地域の方々に長く愛されてきた歴史ある親しみやすい神社がお出迎えしてくれます。

そして、参拝のあとは「乙女八幡公園」でのびのび家族時間や、自然を感じるほっと一息贅沢時間を過ごしてみてくださいね。

乙女八幡宮
住所:栃木県小山市乙女1249
アクセス:JR東北本線、湘南新宿ライン 間々田駅から徒歩10分
駐車場:4台ほど

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。