非日常と日常の両方を感じられる極上の空間、小山市の「Deuil la Barre ナツメcafe」

間々田駅から車で約5分ほど。少し分かりにくく狭い路地の奥にある「Deuil la Barre ナツメcafe」。

車の運転が苦手な方には少し狭い入り口、そして狭めの駐車場です。

店舗入り口へつながるアプローチが素敵。この先を早く見てみたい気持ちと、この路地を楽しみたい気持ちでワクワクが止まりません。今回は小山市乙女にある、この素敵なカフェをご紹介いたします。

食べる前に建物を堪能

店舗が見えた瞬間から、感動。この日は雨だったのですが、グリーンが艶々とし、お庭全体がとても優雅でした。

塗り壁と木製扉の入り口です。

このcafeは靴を脱いで入ります。店内は照度をおさえて少し暗め。漆喰壁がとっても美しいです。

ゆうに100年は超えているという大谷石蔵をリノベーションしたという建物は、アンティークの家具や照明でコーディネートされ、天井の梁は全て当時の物。東日本大震災後に、今の佇まいになったそうです。

2つの空間に分かれており、こちらは4人掛けと2人掛けのテーブル席。ソファー席があります。

こちらは先ほどの空間とは趣が変わり日当たりの良い明るい空間。6人席のアンティークの一枚板テーブルがとても味わいがあり素敵でした。伺ったのは日曜日の14:00頃。1組先客がおりまして6人席が空いていたので、こちらへ座りました。

ランチメニューは4種類

3人で伺ったので、みんなで別のメニューを注文しました。

ナツメカレーはサラダとドリンク付きで1,390円。やさしいお味のなかにスパイスが効いていて、酸味が印象的。

タコライスはもずくスープとドリンク付きで1,390円。追いケチャップも付いています。野菜たっぷりで、お肉感はそこまで強くなくあっさり食べられます。

沖縄ソーキソバは980円。スープがあっさりで全部飲み干せるほどです。ソーキはほろほろとほどける柔らかさで脂がくどくないあっさりめ。沖縄こしょうをかけると味に深みが増します。
バラバラの注文なのに、同時に3つ提供してくれる優しさに、感動です。
カレーとタコライス、ナポリタンが通常メニューで沖縄ソーキソバは今だけメニューのようです。

デザートも頼んでみます

行った時間が遅かったこともあり、デザートのチーズケーキは残り1個。ビスコッティは売り切れでした。

ニューヨークチーズケーキ450円とランチセットのコーヒーを一緒に出してくれました。濃厚すぎず、あっさりすぎずのちょうど良いお味です。

スコーン260円には、生クリームが添えられています。バターの香りがよく優しいお味。けっこう大きいですがサクッと食べられます。ちなみに、珈琲は豆からひいて淹れてくれる本格的なもの。

ランチやお茶に来る目的はもちろんのこと、このナツメcafeの良さは建物とインテリアを眺めているだけで楽しく、この空間に居ることが心地よいところ。ひとつひとつの家具などがどれも味わい深く、オーナーのセンスの良さが伺えます。

cafeには音楽!と思っているのに、このナツメcafeの無音の空間が極上に感じました。とっても静かでこの雰囲気が非日常感なのですが、オーナーが料理をする音、お皿を洗う音、珈琲豆を挽く音など、小さな生活音がとても心地良く響きます。非日常と日常の間を行ったり来たりしている感じです。

ゆっくり待てる方におすすめ

オーナーが1人でお店を切り盛りしているため、提供時間には少し時間がかかります。その待ち時間をゆっくりのんびり楽しんでいただいている間に、オーナーもゆっくりと丁寧にお料理を提供したいそうです。そのため小さなお子様連れには不向きかもしれません。

お会計用のレジがとても味のあるもので、カタカタ音が可愛い。そしてレシートにはスタンプを1枚1枚押してくれるのが、嬉しい。捨てられないですね。

過去一この空間が好きと思えるcafeに出会えました。オーナーの雰囲気と優しいお味の料理、素敵な建物にアンティーク家具たち。すべてがしっくりくるナツメcafe。ゆっくりした時間を極上の空間で過ごしたい方におすすめです。

Deuil la Barre ナツメcafe
住所:栃木県小山市乙女1238-9
アクセス:JR宇都宮線「間々田駅」より車で約3分
電話番号:0285-45-7637
営業時間:11:00~17:00
定休日:月・火曜日・第1.3日曜日
駐車場:4台(狭めなのでご注意下さい)

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。